平成22年度環境委員会
 ゼロエミッション活動成果発表会を開催!

平成22 年度は組合員企業への即効性のある経済的メリットを創出する活動として、共同回収事業と偶然とは言え未曽有の事態に陥った電力供給不足に即応した取り組みとなり、組合員企業16 社が節電対策を目的に補助金制度を活用した省エネ診断を実施されました。

 今年の発表会は省エネ診断の結果を踏まえ、いち早くその対策に取り組まれ一定の成果を挙げられている組合員企業3社の事例が次のとおり発表されました。


22 年度の成果・23 年度の方針

環境委員長 保坂幸男氏
(岩井機械工業株式会社 専務取締役)

平成22 年度は、組合員企業への経済的メリット創出を基本方針として、ゼロエミ活動の普及・促進を行ってまいりました。

共同回収事業においては、JFEグループ殿の協力で団地内での積替え保管及びプラスチック廃棄物のフラフ燃料化が実現し、廃棄物のゼロエミ事業飛躍への基盤が整備されました。エネルギーのゼロエミ事業においては、神奈川県の無料省エネ診断と補助金の支援を得て、更なる省エネ対策案の創出と対策の具体化促進が行なわれました。

さらに、生物多様性を新たなテーマに取り上げ調査研究を開始し、事業企画委員会策定の「神奈川県内陸工業団地緑化計画」に連動した活動とする方針を定めました。

平成23 年度は、より多くの組合員企業と連携し、エネルギーゼロエミ化の普及による電力削減の拡大、廃棄物ゼロエミ化の量・対象物の拡大、及び生物多様性活動の具体化を行い、団地理念に沿ったゼロエミ工業団地へと前進してまいります。

何卒、関係各位のご参加、ご協力をお願い申しあげます。


省エネ成果と節電必須!緑カーテンで生物多様性を!

ゼロエミッションアドバイザー
柏野常彦氏





ゼロエミ活動10 周年の成果発表ということで感慨ひとしおでした。また、お膳立てをしていただきました引越さんの期待に応えることができたとの思いです

平成22 年度のゼロエミ活動の柱は、“廃棄物のゼロエミ化”“CO2 のゼロエミ化”でした。加えて、3本目の柱として浮かび上がってきたのが、“生物多様性保全”の内陸団地への適合化です。成果発表会の内容を要約し紹介します。

(1)「平成22 年度省エネルギー推進に県省エネ対策支援を活用」

省エネ活動発表3年間を振り返ってみますと、H20 年度は10 社が共同研究を発表、H21 年度は改正省エネ法への適合、そして今回の「H22 省エネ活動実施事例集づくり」への成果につながっています。神奈川県「中小規模事 業者省エネ対策支援」を16 社もの多くの事業所が活用したということは特筆ものです。

今期にあっては、東日本大震災の多大なる影響で、“節電必須!”が義務付けられ、何が何でも、たとえ1歩に満たない半歩の前進であっても、“やるしかない”と覚悟を決めざるを得ません。

(2)「平成22 年度視察報告記、生物多様性保全COP10、トヨタ産業技術記念館」

東北の太平洋沿岸は、大地震M9.0にともなう大津波で人工物は壊滅的な破壊を被りました。一方自然の樹木は、あるがままをしっかりと受け止めており、あらためて自然に学ぶことの大切さを実感したところです。緑豊かな工業団地の原点に返って地域のグリーンモデルを目指したいと思います。

これまでのゼロエミ活動のスタンスは、“学ぶ”の享受の姿勢でした。今後にあってはフロントランナーとして自信をもって“教える”姿勢で地域貢献の旗頭となることが期待されています。


平成22年度省エネ診断事例発表

「省エネ改善活動」

大器機械株式会社
代表取締役 川合章夫氏




2010 年度、団地環境委員会殿より県の「省エネ診断」の誘いが有りISO14001 の改善活動の一環で受診することにしました。受診の目的は照明の省エネ(LED の検討)、機械職場の空調省エネ化、太陽光発電の導入検討です。9月に「省エネルギー診断報告書」を受理し省エネ効果が有効と思える下記の項目を実施し、2011 年3 月に補助金を受領しました。



補助金( 投資額の1/3) を加味した金額
改善内容 削減電気量
(kWh/ 年)
削減金額
(千円/ 年)
実質投資額
(千円)
回収年
@蛍光灯を高効率蛍光灯へ 4,888 80 495 6.2 年
A水銀灯をメタハライド灯へ 11,489 188 909 4.8 年
B受電変圧器の更新 17,520 287 2,419 8.4 年
C空調機の省エネ 6,675 109 1,870 17.2 年
合計 40,572 664 5,693 8.6 年

現在の電力不足を予想していた訳ではありませんでしたが、たまたま実施した省エネ投資が全体の6%の節電にあたり、15%削減の中で大きなアドバンテージになりました。これも環境委員会殿より有効な情報をいただけたからであり感謝申しあげます


平成22年度省エネ診断事例発表

「省エネ診断を踏まえて」

堀硝子株式会社
総務グループ 山田真弘氏




 2010 年12 月、本館ビルの空調用ボイラーより水漏れが生じたため、修理か、省エネ空調機へ代替をするかを検討開始しました。また、協同組合の引越様より、省エネ診断を受診し改善提案を受けた項目については、省エネ対策事業費補助を受けられる可能性があるとの話を頂きました。

社外視点での省エネ提案にも関心があり、この機会に省エネ診断を受けようということになり、2011年3 月23 日に省エネ診断を受診しました。

省エネ診断による提案は以下の通りです。

提案1
空調機にON-OFF制御の導入
提案2
冷水熱源設備を高効率型へ更新
提案3
温水熱源設備を高効率型へ更新
提案4
受電変圧器を高効率変圧器に更新
提案5
負荷の平準化と最大電力の抑制
提案6
蛍光灯の高効率型への更新
提案7
高輝度誘導灯器具(LED)に更新
提案8
トイレ照明に人感センサーを設置
提案9
自販機の休日夜間遮断


 2011 年度の活動としては、

と考えております。


平成22年度省エネ診断事例発表

「小さなことからコツコツと改善」

岩井機械工業株式会社
総務グループ 高山泰一郎 氏



平成22 年度の環境改善活動は、これまでの即実施可能な処置から一歩踏み出し「水銀灯のメタハライド化」・「蛍光灯の省エネ更新」・「複合機更新によるプリンターの集約」など投資を伴う改善活動に重きをおきました。また効果的な活動を行うため、神奈川県主催の「省エネ」診断を受けました。

 その結果、弊社の空調設備の老朽化を指摘され、平成23 年度に電気式・水冷式の空調からガス式空調に全面更新することになりました。

 平成23 年度の活動では空調更新という大型投資をいたしますが、活動当初の「小さなことからコツコツと改善していく」という心がけを忘れずに活動したいと考えております。


「内陸工業団地における生物多様性保全活動について」

西松建設株式会社
技術研究所 吉川聡雄氏



昨年(2010 年)は、世界の国々の人々が生物多様性を守るための行動を加速させる上で大きな節目となる「国際生物多様性年」でした。こうした大きな動きの中、すでに各方面で様々な取組みが始まっています。

内陸工業団地で進められているゼロエミ活動や省エネ活動は、生物多様性保全の面からも有益な取組みですが、今後は“自然と調和した緑豊かな”工業団地として緑の質をさらに高め、地域の広域的な緑の回廊をつなぐ大きな拠点となるように充実させていくことも非常に重要です。こうした取組みは、生き物たちにとっても、そこに暮らし、働く人々にとっても意義のあるものになることは間違いありません。

まずは、事業企画委員会で取りまとめられたグリーンベルト再整備計画をベースに、行政(厚木市、愛川町)や地 域との連携・協働の中で、イニシャル・維持管理コスト削減と地域本来の植生の回復や生物生息地としての価値向上 を両立させる取組みについて調査・検討を進めてまいります。